宝石に見られるスター効果って?

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宝石のスター

福島県二本松市のリュクレ石沢です。
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さて、
今回は、

「宝石に見られるスター効果って?」

について書いていきます。

宝石のスター

 

宝石の中には石の表面に交差した光の筋が表れるものがあり、この光の反射を「スター効果」と呼びます。

宝石内にルチル(金紅石)という針状結晶のインクルージョンを持つ宝石で、鉱物に合わせて半球状のカボッションカットに研磨することにより複数の線状が現れます。4条線、6条線、中には12条線のスターが現れる場合もあります。線状を確認するにはペンライトを当てます。

 

猫の目のようなキャッツアイ効果が見られる宝石とその魅力

キャッツアイとは宝石の表面に猫の目のような一条の光が現れる光の効果のことです。宝石に内包される針状結晶やチューブ状のインクルージョン、平行に発達した成長組織などによって光が反射して起きるもので、「キャッツアイ」を美しく見せるように内包物を持つ宝石をカボッションカットすることで現れます。
キャッツアイ効果が出現する宝石にはアレキサンドライト、トルマリン、アパタイト、クォーツ、タイガーアイなどがあり、ブラックオパール、ウォーターオパールやエメラルドにもキャッツアイが出現することもあります。

 

スター効果を最大限に引き出すためのセッティングやデザイン

宝石と地金とをひとつにするセッティング(石留め)は宝石にとってとても重要です。セッティングの仕方によって、宝石の魅力がより引き出されます。スター効果のある宝石の留め方としておススメなのはプロング・セッティング(爪留め)やベゼル・セッティング(ふくりん留め)です。スターの輝きを余すことなく見せることができ、石の魅力を最大限に引き出してくれます。デザインもシンプルなものがスターの美しさや魅力を強調してくれそうです。

 

ルビー、サファイア、クリソベリルなど異なる宝石で見られるスター効果の紹介

深紅の色味と透明性が魅力のルビーですが、例外があります。ルビーの内部にある内包物(シルクインクルージョン)や結晶構造が作り出す光学効果を持つのがスタールビーです。カボション研磨されたルビーの表面から六方星型が現れます。スターの出現の仕方が強いほどルビーの透明感が損なわれる可能性がありますので、その塩梅は難しい点です。

透明なブルーが魅力のサファイアですが、針状の鉱物が含まれているサファイアがあり、これに光が当たると星のような光が現れ、このサファイアをスターサファイアと呼びます。一般的に内包物は宝石の価値を下げるものとされますが、内包物がないとスターサファイアは誕生しません。スターサファイアの魅力はスター現象があり、かつ透明感もあることです。

サファイアは鉱物としてはルビーと同様コランダムで、そこに含まれる不純物によって色が異なります。赤(ルビー)以外のコランダムはすべて「サファイア」に分類されます。中でも光を当てると星型の光を反射するスターサファイアは色の当たり方によって色が全く異なります。別名「カラーチェンジサファイア」とも言われていて、サファイアの中でも特に希少価値が高いとされています。

キャッツアイ効果を持つ宝石として有名なのが、クリソベリルキャッツアイです。和名を猫目金縁石といいます。ふっくらとしたはちみつ色の金縁石の中央にくっきりとした乳白色の光の帯が走ります。クリソベリルは針状のルチル結晶を内包し、それが束になって無色透明なチューブインクルージョンを形成し、時に石全体を覆います。そこに入った光がインクルージョンと直角に一本の光の帯を描いて反射します。濃厚なはちみつのようなボディカラー、鮮やかなミルクのような一条の線がクリソベリルキャッツアイの魅力です。

 

スターを持つ宝石特有のケア方法

基本的には柔らかな布などを使って表面の汚れを丁寧に拭きとります。光が通過することによって美しいスターが生まれますので、表面の汚れはご法度です。また肌が直接触れる場所でもある宝石の裏側のお手入れが大切です。汗や皮脂などがこびりつくと、美しいスターが見えにくくなる可能性がありますので、裏側のこまめなお手入れが大切です。

 

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