【日本の宝石】ヒスイとサンゴの魅力

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【日本の宝石】ヒスイとサンゴの魅力

福島県二本松市のリュクレ石沢です。
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さて、今回は

「【日本の宝石】ヒスイとサンゴの魅力」

について書いていきます。

 

【日本の宝石】ヒスイとサンゴの魅力

翡翠(ヒスイ)の魅力って?神秘的な緑色に秘められた物語

お祖母さまから譲られたヒスイ。ちょっと地味な印象があり、どのように身につけたらいいか分からないというかたに、ヒスイの魅力と物語をお伝えしたいと思います。

ヒスイはオリエンタルで神秘的な緑色が魅力です。ダイヤモンドやルビー、サファイアのようなきらびやかな輝きはありませんが、上品な艶となめらかな質感はヒスイならでは。ヒスイは「色が育つ」と言われています。身に着ければ着けるほど、美しく発色するようになります。ヒスイには肌の油分によって艶を増していくという特色があるのです。

大抵の宝石は汗や皮脂に弱く、表面に油分が付着すると艶が失われる傾向にあります。ところが、ヒスイは違います。ヒスイは適度な油分が必要で、身に着ける機会が多いほど、色が美しくなり、色が育っていくのです。

ヒスイが形成されていく過程にもドラマがあります。ヒスイは造山運動に伴う圧力と温度の下で形成されます。海洋プレートが大陸プレートにぶつかり、その下にもぐりこんでいく「沈み込み帯」と呼ばれる場所で作られていきます。地中の奥深くで生まれた結晶が約5億年の時をかけてゆっくりと圧力が加わり、誕生したのがヒスイです。

珊瑚(サンゴ)の神秘!生命が育む宝石の輝き

サンゴは海が作り出す宝石で、「海からの贈り物」とも言われています。古代から祈りの場や装飾品として用いられ、富や権力の象徴とされてきました。宝石サンゴは美しい色合いと艶が特徴で、古来大切に扱われてきました。色や産地によって種類があり、「赤サンゴ」は最も希少とされています。

宝石サンゴと一般的なサンゴ礁をつくる「造礁サンゴ」は全く別物です。宝石となるサンゴは光が届かない深い海の底で生まれ、ゆっくりと成長していきます。海の底深く、生命が育んできた宝石がサンゴという神秘的な宝石です。

ヒスイとサンゴの産地を訪ねて

ヒスイの産地は日本、ミャンマー、アメリカ、ロシア、南米、ヨーロッパなど幾つかの地域で産出されます。大変特殊な環境でしか形成されない宝石なので、産地は限定されます。ミャンマー、グアテマラ、日本のヒスイが有名です。

ミャンマーのヒスイは特に品質がよく、色鮮やかで透明感も高いとされています。最高品質と言われるロウカンが見つかることもあります。

中米、グアテマラのヒスイは一般的な緑色のもののほか、紫色や水色、黄緑色など多彩な色合いがあり、希少価値が高いものも多いです。

日本にはヒスイの産地が10カ所ほどありますが、特に品質の高いものは新潟県糸魚川周辺で採掘されます。糸魚川周辺では縄文時代からヒスイを採掘し、装飾品に加工し、交易していたと言われています。縄文遺跡から、ヒスイの装飾品が発見されるなどして、歴史のロマンに満ちているヒスイです。

地中海からシルクロードを通って、ペルシアから中国、中国から日本へと伝来した「地中海サンゴ」は赤いサンゴで主にイタリア、フランス、スペインなど地中海沿岸で採取されます。

「深海サンゴ」は中部太平洋から採取されるサンゴで、色合いはオレンジに近い濃いピンクから淡いピンクまであります。現在は採取が難しく、深海サンゴは希少価値があります。

「赤サンゴ」は西太平洋や日本近海沿岸で採取されます。特に有名なのは高知県沖で採取される赤い色のサンゴで、海外では「TOSA(
トサ)」と呼ばれ、たいへん人気があります。濃い赤色のサンゴは「血赤サンゴ」と呼ばれ、色むらのないものは、最高品質の宝石として重宝されています。

ヒスイとサンゴを使ったジュエリーの世界

ヒスイは神秘的な色合いと艶を持ち、縄文時代から装飾品として身に着けられ、愛されてきた宝石です。ブレスレットや数珠、勾玉、ペンダントトップなどにして身に着け、お守りのようにすることもできます。石言葉は「長寿」「知恵」「安定」。魔除けの効果もあるといういい伝えもあります。

宝石サンゴの石言葉は「確実な成長」「帝王」「長寿」「聡明」「幸福」などがあり、開運パワーにあふれた宝石です。緊張感をほどき、マイナス思考を収めて、心のバランスを回復してくれる効果もあると言われる宝石ですから、船乗りたちはお守りとして身に着けてきました。
仏教の経典にある「極楽浄土」は「七宝」で彩られているとされ、そのひとつがサンゴです。古代からサンゴはとびぬけて高価な宝石として扱われています。赤色サンゴのネックレスや指輪、ペンダントトップは現代もお守りとして身に着ける希少な宝石とされています。

日本の宝石を未来へ託す

ヒスイもサンゴも日本の宝石として長い歴史を持っていますが、現在は産出量がきわめて少なく、年々希少価値が高まってきています。赤いサンゴは中国や台湾でも需要が高まっており、ますます希少な宝石になってきています。サンゴの産地は世界的に見ても日本に集中していますので、海の環境保護などにも力をいれ、日本の宝石を未来へ繋いでいくことが大切になっています。

 

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